【1】子どもの権利と教育について
子どもの権利条約が1989年、国連で採択され、今年は、94年に日本政府が条約を批准して30年の節目の年であります。はじめに、子どもの権利と関連が深いのが教育、とりわけ校則について伺います。私は2021年から毎年のように議会質問でツーブロック禁止、下着の色の指定など、理不尽な校則の見直しを求め続けてきましたが、本市小中高校におけるツーブロック禁止や下着の色指定、頭髪調査の改善状況について及び校則見直した学校数についてお示しください。
●教育次長
本年4月の本市独自調査では、中学校・高等学校・中等教育学校のうち、ツーブロックを禁止しているのは1校、アンダーウェアを指定しているのは3校です。当該枝においては、その他の項目で校則が変更されており、髪型やアンダーウェアについても、随時、見直しが行われております。なお、いわゆる頭髪調査を行っているのは10枝ですが、大多数の学校が、校則の定めに沿って教員が髪型等を矯正させるものではなく、生徒会活動を通して、生徒同士で、身だしなみチェックのような自主的な確認活動を行っております。また、校則を制定しているすべての市立学校で見直しを検討し、直近の3年間では、92.6%にあたる150校で内容を変更しております。なお、中学校及び中等教育学校においては、すべての学校で校則の変更が行われました。
女子生徒からは「ポニーテールの結ぶ位置は上だと注意される」や「触覚という髪型で注意指導される」など、校則には明記されていないもの、細かい服装や容姿を定めた学校ルールについて、疑問や見直しを求める声も届いています。校則及び学校ルールをHPに掲載している学校数について伺います。また校則同様に子ども達からの声に基づき、髪型など細かく指定している学校ルールを改善していけるよう指導・支援すべきではありませんか。
●教育次長
校則や生活のきまりをホームページに掲載しているのは25校です。国の生徒指導提要において、「校則の内容について学校のホームページ等に公開しておくことや、制定した背景等についても示しておくことが適切であると考えられる」と示されていることから、引き続き、各学校に対してホームページ等による周知を図るよう指導して参ります。また、校則や校則に含まれていない髪型?身だしなみ等に関するルールについては、児童生徒が自分事として目的や意義を理解したうえで、自主的に守ろうとする気持ちを醸成できるようにするため、引き続き各学校に対し、学級会や生徒総会などの議論する場を設けるよう、周知に努めて参ります。
千葉市こども基本条例アンケート調査によると、小学校1~3年において、学校で困っていることの上位は「勉強が難しくてわからない」14.9%、「宿題が多くて、やるのが大変である」13.5%と最多回答であり、小学校高学年、中学生アンケートでも同様に回答上位にあるため、千葉市の子ども達の切実な声であります。実際、保護者や子どもからの声として「夏休みは宿題に追われて楽しくない」、あるいは「わからないところは塾で教えてもらってくださいと先生に言われた」など、公教育における学びのあり方が問われる事態を子ども達の声が浮き彫りにしています。
千葉市こども基本条例アンケートで小学生の多くが学校で困っていることに「勉強がわからない」「宿題が多い」などの声に対する見解を伺います。また、子ども達の切実な声を真剣に受け止め、宿題を多く出す教育から、理解が不足している子どもに対する丁寧な補習や学習支援に積極的に取組むよう改善を求めますがいかがですか。
●教育次長
本市では、第3次千葉市学校教育推進計画の柱の1つに「確かな学力の育成」を据え、児童一人一人にとって「わかる授業の推進」に取り組んでおり、実態に応じた授業改善に努めているところです。しかしながら、「勉強がわからない」と感じている児童が10~15%程度いることに関しては真筆に受け止め、更なる授業改善等を図りながら、児童が「わかった」「できた」と実感できるよう、確かな学力の定着を図って参ります。また、宿題の量については、児童の感じ方には個人差があるものと認識しておりますが、目的の一つである学習習慣の定着が図れるよう児童や保護者等の声を踏まえつつ、各学校において適切に実施して参ります。これまでも、個々の児童生徒の理解度に応じた学習支援を行っておりますが、より一層児童生徒一人一人の困り感に寄り添った支援に努めて参ります。
本市では、(仮称)千葉市こども若者基本条例の制定に向けて検討を行っていますが、昨年に日本財団が10~18歳を対象にした「こども1万人意識調査」では、子どもの権利条約について「聞いたことはない」が59%でした。批准から30年を経ても、権利の当事者である子どもの多くが子どもの権利について知らされておらず、理解されていない状況は改善が急務であります。こども基本条例においては、いかにこどものSOSをキャッチして、権利回復や救済を実効的に図ることも必要であります。
(仮称)千葉市こども若者基本条例制定後において、子どもの権利の理解促進リーフの作成や市政だより等、市民に届く広報に努めるよう求めるがどうか。また、子どもに関する相談に幅広く応じ、権利侵害からの救済の問題解決に向けた調査や関係者間の調整を行う相談救済機関を設置し、SNSからも子どもの声が届く仕組みを構築するよう提案しますが、見解を伺います。
●こども未来局長
「(仮称)千葉市こども・若者基本条例」については、現在、パブリックコメント手続を実施しているところですが、周知啓発については、市ホームページや市政だよりのほか、条例の趣旨や内容等をわかりやすく記載したリーフレットなど様々な媒体を活用し、当事者であるこどもや若者をはじめ、市民の方に広く周知を図っていく必要があるど認識しております。また、こどもの権利の侵害に関する相談・救済については、迅速な救済や、権利の回復支援を職務とする「救済委員」を設置するほか、SNSの活用を含め、すべてのこどもが気軽に安心して相談できる仕組みについて検討して参ります。
【2】誉田の住みよいまちづくりについて
今年も全戸配布して実施した党市議団による市民要望アンケートにおいて誉田地域においても、多くのまちづくりへのご要望を頂きました。はじめは、誉田さくら公園テニスコートについて伺います。誉田さくら公園テニスコートについては、全体的にヒビ割れや一部段差が発生して躓くなど危険という声があるため、早急なコート改修を求めますがいかがですか。
●都市局長
テニスコートのクラックや剥離など危険性の高い箇所については補修を検討しております。
次に誉田駅前線について伺います。先ごろ、土気側歩道、業務スーパーから約30メートル区間において、長年求めてきた歩道が整備され、安全性が高まった一方で、塀が飛び出している箇所があり、危険という声が寄せられています。土気側・鎌取側歩道について連続的に安全に歩ける歩道の早期整備を求めるが今後の整備予定を伺います。
●建設局長
歩道の整備は、土気側から実施することを予定していますが、来年度以降に着手する雨水管の推進工事や、地下埋設物の移設工事が完了した後に着手することと港ります。このため、着手までに時間を要することから、用地取得が完了した箇所を、暫定的に舗装整備し、安全な歩行空間を確保して参ります。
次に、千葉南病院前の安全対策であります。近年、周辺地域に宅地造成が進む一方で、南病院から道路を挟んであるはり灸治療院へ高齢者が横断するなか事故などもあり、安全性を求める声が複数寄せられております。千葉南病院前道路において安全に横断できるよう横断歩道の新設を求めますがいかがですか。
●市民局長
当該箇所に横断歩道を設置することにつきまして、所管の髻察署に要望をして参ります。
次に、大金沢町50号線の安全対策について伺います。大金沢町50号線ついてはこれまでも交差点事故が複数回発生しているため、安全に交差点通過できるよう交差点改良と交差する道路側の信号機設置を求めるがどうか。また、誉田町2丁目第一自治会館からマミーマート誉田店にかけて、スピードの抑制や歩道カラー化など、安全対策を図るよう求めますが対応を伺います。
●建設局長
交差点改良については、線形の改良や歩行者だまりなどの整備に来月から着手する予定として、います。なお、地元要望である取付道路側の信号機の設置については、引き続き千葉県公安委員会に要望して参ります。また、誉田町2丁目第一自治会館から大膳野町誉田町線までの区間の安全対策については、カラー舗装やスピード抑制のための路面標示などを設置済みであることから、必要に応じて検討していきます。
次に、生実本納線の高田ICフル化についてです。土気・茂原方面へのアクセスが改善されることで大網街道渋滞の解消も期待されています。これまでも繰り返し求めてきた高田ICフル化における効果、今年度の工事内容及び、今後の供用開始に向けたスケジュールをお示しください。
●建設局長
高田インターチェンジのフル化により、茂原方面とのアクセス性の向上や、大網街道に集中している交通の分散といった効果があるものと考えております。現時点において、供用開始の時期を具体的にお示しすることはできませんが、今年度から茂原方面に向かう本線に接続する○Nランプの工事に着手する予定としています。
誉田のまちづくり最後は、誉田東小学校グラウンド拡張についてです。これまでも議会質問及び、地元保護者らと1300筆を超える署名を提出して、子ども達が安全に運動会や体育の授業、休み時間など遊べるようにできるよう狭いグラウンドを拡張するよう求めてきたところであります。誉田東グラウンド拡張に向けては、プール裏側の民地をお借りするなどにより、子ども達が安心安全に過ごせる環境を整備するよう求めてきましたが、現時点における概算の広さ及び対応状況について伺います。
●教育次長
グラウンドの有効面積の拡大に向けて、引き続き、学校敷地内の施設の再配置や周辺土地の利活用も含め検討しております。周辺土地の利活用について、具体的な面積を現時点でお示しすることは出来ませんが、隣接地の地権者の方と話し合いを進め、活用するための土地の価格算定に向けて測量を実施しております。
【3】動物愛護・動物福祉について
はじめに、千葉市動物公園における動物福祉の向上についてです。先般、神戸市の王子動物園の環境エンリッチメントの取組みを視察しました。ゾウが自ら水遊びしたい時に押せるボタン装置、キリンやゾウが本来の自然のように高い木から食べる仕組みなど、動物の福祉と健康を改善する工夫に取り組んでおり参考になりました。
千葉市動物公園における動物福祉の取組強化をこれまでも求めてきましたが、動物の生息環境や行動に基づいて改善・向上させるための工夫である環境エンリッチメントの取組について伺います。また、ゴリラはじめ多くの動物の本来の動物生態に近い環境づくりなど、一層の対策強化を求めますが、今後の取組についてもお示しください。
●都市局長
現在は、疑似餌を動かす機械を設置し、チーターに追いかけさせ狩猟本能を掻き立てたり、簡単には餌を取れない仕掛けの給餌器で、ミーアキャットやサル類の野生本来の採食行動を促すなど、様々な取組みを行っております。今後は、ゴリラ本来の生・活環境に近づける!ため、クラウドファンディングを活用し、生息域で育つ複数の植物を展示場へ植樹する予定です。植樹後は、ゴリラの行動変容や健康状態についての、学術的な検証も行っていきたいと考えております。その他、湿原ゾーンや森林ゾーンの整備におきましても、環境エンリッチメン卜も含め、動物福祉の視点を踏まえながら、取組みを進めて参ります。
次に、新動物愛護センター整備についてです。先般、視察した新潟市動物愛護センターは、ふれあい館などより収容動物を確認しやすいつくりや猫の避妊去勢手術の体制強化など進めており、先進事例を参考により市民に開かれた動物センターとなるよう計画すべきと考えます。
動物愛護センター再整備においては、猫の不妊去勢手術機能の強化、譲渡促進と動物福祉を兼ねた施設整備、災害時の防災グッズ備蓄強化などに取組むよう求めるがどうか。また、より市民が足を運びやすい立地への再検討が必要と考えるが、見解を伺います。
●保健福祉局長
新センターの再整備については、ボランティアや市獣医師会も有識者などからご意見をいただき、本年3月にまとめた「千葉市動物愛護管理行政のあり方」に基づき、基本計画の策定を進めており、「動物福祉の向上及び動物愛護の発信拠点」「多様な主体との連携拠点」「人と動物の生活安全拠点」の3つの役割の実現を目指して、機能、規模、立地など、施設の基本的な方向性を定めることとしております。
次に、畜産動物への動物福祉についてです。養豚では身動きが取れない妊娠ストールにおいてはEUや米国では廃止が進んでいます。採卵鶏では、1羽当たりB5サイズほどのスペースしか与えられないバタリーケージでの飼育が主流であり、日本は約99%と高い一方で、世界では、スイスは0%、ドイツ約4%など、ケージフリーの動きが加速しています。残念ながら日本の畜産動物福祉の環境改善は進んでおらず、評価は最低ランクのGに格付けされており、自治体としても新たな課題として取組むべきと考えます。そうしたなか、山梨県が全国の自治体では初となるアニマルウェルフェアの認証制度である「やまなしアニマルウェルフェア認証制度」を創設しており、鶏の平飼い、放牧養豚などが進んでおり、新たな付加価値も生み出しています。
畜産動物への動物福祉についての本市の見解を伺います。また、山梨県のような認証制度創設や畜産動物の動物福祉を進めるための支援強化を求めますがいかがですか。
●経済農政局長
畜産動物の快適な環境での飼養は、安全・安心な畜産物の生産につながり、生産性の向上が図れると認識しております。動物福祉への対応として、牛床やケニジなど施設の構造や設備の状況はもとより、日々の観察や記録、丁寧な扱い、良質な飼料や水の給与等の適正な飼養管理指導に加え、家畜伝染病予防のためのワクチン接種や衛生資材の購入に対する補助を行うなど、動物福祉に配慮した取組みを推進しています。また、施設改修等の際には、施設整備や機器導入への助成事業である「未来の千葉市農業創造事業」の活用を可能としており、引き続き、事業の周知を図って参ります。
次に、ペットの熱中症対策です。気候危機の影響により、今年は連日の酷暑により、人間のみならず、飼育しているペットへの影響も懸念される状況が続きました。新潟市は屋内飼育の啓発をリーフなど作成して呼びかけています。
昨年、市民団体と共に、犬猫の屋内飼育を推奨する啓発強化を求めてきましたが、具体的な改善状況についてお示しください。また、今後市民が啓発活動でも活用できるようなペットの熱中症対策啓発リーフの作成など、一層の啓発強化を求めますが、今後の対応も併せて伺います。
●保健福祉局長
犬猫の屋内飼育や熱中症対策の啓発については、市ホームページの内容を充実させたほか、狂犬病予防接種の案内ハガキやSNSで、犬猫の熱中症対策を呼びかけております。今後も、適正飼養に関するリーフレットの見直しなども含め、効果的な啓発手法について他市の事例も参考に検討して参ります。
次は、ペット防災についてです。先般、視察した新潟動物愛護センターでは、能登地震の際に、初めての避難所でペットと人間が同じスペースで一緒に過ごすペット同伴避難を実現したとのことであります。さらには、インスタントハウスというペットと過ごせる簡易型段ボールハウスを備蓄するなど、同伴避難環境を強化しているとのことであり、本市でも災害時のペット同伴避難の向上に取組むべきと考えます。
災害時にペットと避難できる避難所数についてお示しください。また、インスタントハウスやペットケージなどの備蓄強化に取組み、災害時にペットと同伴避難できる避難所を整備するよう求めますが見解を伺います。
●危機管理官
令和元年台風第19号では、ペットを連れて避難してくる方を受け入れる避難所を各区1か所開設しており、今後も、風水害による長期停電などで、多くの避難者が想定される場合には、同規模以上の受け入れ態勢を整えるよう努めて参ります。また、大規模な地震等でのペットとの避難について、ケージなどの災害時に必要な物品は、飼い主の責任として、あらかじめご用意いただくよう周知に努めているほか、受け入れにつきましては、避難所ごとにルールを定めており、7月に行った避難所運営委員会へのアンケート結果によりますと、96か所でペットを受け入れることとなっております。さらに、これまで車中泊避難者を受け入れる協定を締結した11施設では、ペットを連れての避難も可能としており、今後も、民間施設等の協力を得られるよう働きかけを進めるとともに、能登半島地震でのペット同伴避難の事例などを調査研究して参ります。
【4】防災・熱中症対策について
先般、世田谷区は備蓄用の水や食料、携帯トイレのほか、モバイルバッテリーや家具の転倒防止器具、感震ブレーカーなどを選べる、カタログギフトを全世帯に配布し1人3000円相当のポイントをあわせて付与して、必要なものを調達できるようにする事業を開始、区民から防災意識が高まったなどの評価の声が多数届いているということです。
本市の各家庭における災害時の備蓄状況についてどのように把握し、状況を認識しているのか。また、直下型地震や大型台風による災害リスクが高まるなか、災害時の備蓄用食料や携帯トイレ、感震ブレーカーなど、世田谷区のように市民に提供する事業に取組むべきではありませんか。
●危機管理官
市民の皆さまの災害への備えにつきましては、WEBアンケートを行い、飲料水や食料の備蓄は進んでいますが、災害用トイレを備蓄している方の割合が低いことなどを認識しております。また、本市では、各家庭での備蓄も勘案し、発災直後に必要な備蓄を確保するとともに、発災後速やかに必要な物資を配布する体制を整備しているところであります。そのため、各家庭等の事情に合わせて備えをしていただくことは重要なことであり、WEBアンケート結果なども踏まえ、備蓄品の具体的な例を示すとともに、市民向けのイベントや講習会などで、災害用トイレや期限切れ前に入れ替える備蓄食料を配布し、備蓄への認識を深めることで、市民の皆さまの備えが進み、本市の防災力が総合的に向上するよう努めて参ります。
次に、さきの7月の大雨時にも氾濫危険性が高まった村田川ですが、隣接した道路の路肩が崩れる事案なども出ており対応が急務と考えます。村田川隣接道路の路肩崩れに対しては、村田川の護岸が一部崩れているようですが、護岸工事含めて、早急な道路補修対応を求めるがどうか。
●建設局長
村田川の管理者である千葉県に確認したところ、河川の応急対応として、護岸上部の竹林の伐採などを実施すると聞いています。路肩の崩れについては志道路利用者の安全確保のため、土のうなどで応急復旧することとしています。なお、路肩部の本復旧については、河川の復旧と併せて実施することとし、河川管理者と今後の進め方を調整しているところです。
次に、先の9月大雨において法面が崩落した誉田町164号線について伺います。9月大雨で法面崩落した誉田町164号線は、鎌取駅北側にあるこども病院や千葉リハビリテーションセンターなど医療機関へアクセスする大事な道路であり、朝夕の渋滞が深刻化しているため、早期の車両両側通行への復旧を求めますが、復旧工事内容と今後の開通見通しについて伺います。
●建設局長
現在、片側交互通行の規制となっておりますが、この状況を解消するため、大型土のうによる法面の応急復旧に着手したところであり、来月中には暫定の舗装を行い、規制を解除する予定としています。なお、本復|日については、今後、調査や設計を行った上で、実施することとしています。
次に、越智町にある民間の古民家カフェ開発についてです。一部が土砂災害警戒区域に係る広大な敷地を、森林を大量伐採して、古民家を改修したカフェの整備が進められています。近隣住民からは工事の際の騒音苦情、説明会開催の要望、さらに大雨時に大量の土砂が流れ出て、田んぼにも影響があるため、適切に指導してほしいという相談が寄せられています。越智町の古民家カフェについては森林を大量伐採し、雨天時に近隣道路や田んぼなどに土砂が流出する事案が続いているため、周辺に影響が出ないよう対策を講じること、地元自治会への説明会を再度開催するよう強く指導すべきではありませんか。
●経済農政局長
当該箇所については、森林法に基づく届出及び状況報告が適法に行われております。報告を受けた際、土砂の流出や騒音などの苦情があるとも伺っておりましたので、届出者に対して、土砂を流出させないような対策を講じることや、周辺住民に配盧して作業等を行うよう伝達し、対応を依頼してきたところであり、引き続き関係所管で連携し、当該地域で事業活動を行おうとしている施設として、地域住民に対する丁寧な対応についても依頼して参ります。
最後に熱中症対策です。本年7月に、緑区誉田町で70代の男性が自宅で熱中症疑いにより死亡する事案が発生するなど、猛暑日が連日のように続く、現状はまさに災害であり、熱中症対策への更なる対策強化が必要です。本年8月の熱中症により救急搬送数及び死亡者数についてお示しくだい。また、救急搬送時にエアコンの設置有無の状況及び稼働状況について併せて伺います。
●消防局長
本年8月の熱中症による救急搬送者数は、速報値となりますが、182人で死者はいませんでした。また、自宅の居室内で熱中症となった方は51人おりましたが、このうち、居室内にエアコンが設置されていなかったお宅は12軒で、エアコンが設置されていた39軒のうち、25軒は稼働しておりませんでした。
全国の自治体では、低所得者を熱中症から命を守るための施策としてもエアコン設置補助事業を展開する自治体が増えています。流山市は稼働するエアコンが1台もない低所得世帯及び生活保護世帯に対して、省エネエアコンの購入費用等に助成金上限45000円を交付する事業を展開するなど、熱中症から命を守る取組みが進んでいます。
本市ではエアコンが購入できず熱中症で救急搬送される市民が8月だけで12名もいるなか、来年以降も酷暑が想定されるなか、これ以上健康被害を出さないためにも、エアコン購入に係る支援に取組むべきではありませんか。
●保健福祉局長
一律にエアコンの購入を支援することは考えておりませんが、エアコンを適切に使用して涼しい環境で過ごすことは、有効な熱中症予防の一つであり、積極的な利用を呼び掛けております。このほか、遮光カーテンの利用、通気性のよい衣服の着用、保冷剤.冷たいタオルなどで体を冷やすなどの、暑さを避ける方法や、こまめな水分・塩分補給など、熱中症予防に関する知識と対応方法の周知啓発に取り組んでおります。また、今年度から「熱中症譽戒アラート」が発表された際に、図書館・公民館などの公共施設やスーパー・ドラッグストアなどの民間施設において、市民が一時的に休憩できるクールスポットの運用を開始しております。引き続き、これらの対策を進めて参ります。
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